現在のベンロマック蒸留所のオーナー(所有者)は、ウイスキースペシャリストとして名高い老舗インディペンデント・ボトラー(独立瓶詰業者)のゴードン&マクファイル社です。
同社は100年以上に渡る長い歴史を持ちますが、その悲願でもある蒸留所の獲得を果たしたのは1993年のことです。同じく100年近い歴史を持ちながら、オフィシャル・ボトルはほとんど発売されず、その実力を埋もれさせたまま歴史の中に消えていこうとしていたベンロマック蒸留所。その秘めた可能性の復活にゴードン&マクファイル社が全精力を傾け、5年の月日をかけて蒸留所を立て直しました。
伝統、技術、情熱、歴史、そして人々の想い・・・その全てを受け継いでいるのがベンロマック蒸留所なのです。
今回は、そんなベンリアック蒸溜所の中からスタンダードアイテムの「ベンリアック10年」をご紹介していきます。
ベンロマック蒸溜所
1898年創業。スペイサイドの北西、歴史のある町フォレスにある極小蒸溜所。約100年にわたり閉鎖と再開を何度も繰り返す苦難の時代を経て、1993年にゴードン&幕ファイル社がオーナーになり悲願の復活を遂げました。
蒸溜所の再生には5年の歳月を要し、スペイサイド最小の生産量ながらも、個性豊かな品質の高いウイスキーを造り続けている。
ベンロマック10年 受賞歴
・ワールド・ウイスキー・アワード 2018 部門別金賞
・ワールド・ウイスキー・アワード 2017 部門別最優秀賞
・ワールド・ウイスキー・アワード 2016 部門別金賞
・サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション 2016 最優秀金賞
・アルティメット スピリッツ チャレンジ 2016 最優秀賞 100点満点中95点
・キャセイパシフィック 香港 インターナショナル 2015
ワイン&スピリッツ コンペティション 金賞
・スコッチ・ウイスキー・マスター 2015 金賞
・インターナショナル スピリッツ チャレンジ 2015 銀賞
・ワールド・ウイスキー・アワード 2014 部門別金賞
国立の「Bar HEATH」のマスター
日本でシングルモルトを広めた人物のひとりに、国立の「Bar HEATH」のマスター、大川さんがいらっしゃいます。
その存在感を象徴するエピソードがひとつ。ゴードン&マクファイル社がベンロマック再稼働イベントを開いた際、チャールズ皇太子なども招待され賑わったのですが、実は大川さんは、唯一日本人として招待された人物なのです。
ベンロマック10年の味わいと口コミ評判は!?
上質なスコットランド産の大麦と湧き水を使用し、経験豊かなディスティラーが作るベンロマック。選び抜かれた高品質なシェリー樽とバーボン樽により10年物とは思えない熟成感です。
ミディアムボディ、フィニッシュは長い。
実際に飲まれた方達の口コミ評判をご紹介します。
自分の中ではコスパも含めベストウイスキー
・適度なスモークとピート、そしてシェリー感、言うことなしです。
とても美味しいシングルモルト
・特にニッカのウィスキー好きな人にはオススメしたいです。味は最高、ボトルもかわいいのです。
・スペイサイドの中でも濃密な味わいでおそろしく満足度が高い。
複雑味のある丁寧なつくりのオフィシャルボトル
・シェリー樽の特徴を持ったフルーティさと想像以上のピーティな香り。カスタードのようなクリーミーさ。甘酸っぱいながらもべったりではなく、スモーキーさがそれを程良く引き締めている。少し粉っぽさも感じる。
ハイボールにも合います
・脂っこいものに合うんですよねー!無性に唐揚げが食べたくなってきました。
骨太ウマーな味わい
・ベリー系の甘み、麦の甘み、おだやかなピートのバランスが絶妙。濃厚で深みのあるしっかりとした味わいが楽しめます。シェリー樽熟成感とスペイサイドながらピートスモーク感も。
ベンロマック10年のまとめ
GM社が選び抜いた高品質のシェリー樽とバーボン樽で熟成した後、オロロソ・シェリー樽にてフィニッシュ。各バッチの一部を次バッチへ混ぜる「ソレラ方式」で生産することで、ボトリング毎の品質や味わいが一定に保たれています。
またパッケージのリニューアルに伴い、味わいもピートとスモーク感が増し、シェリー樽の影響もしっかりと感じられます。オフィシャルスタンダードの10年物とは到底思えないほどの熟成感を、ぜひお試しください。