1836年創業。グレンファークラス(GLENFARCLAS)とは、ゲール語で「緑の草の生い茂る谷間」の意。
現在では珍しい家族経営による蒸溜所で、仕込み水には蒸溜所の背後に聳え立つベンリネス山の良質な軟水を使用している。長い年月をかけて浄化された雪解け水がグレンファークラスのウイスキー作りを支えている。
目次
グレンファークラス蒸溜所
こだわりのポイント
①仕込み水に背後のベンリネス山の良質な軟水を使用。
②熟成樽にはシェリー樽のみを使用する。
③独自の個性を大切にし、ボトラーズへのカスク売りを一切行っていない。
こだわりのウイスキー造りにより、もともとスコットランドでは根強い人気がありましたが、現在では欧米、さらにオーストラリア、アジアでも、その人気を不動のものとしている。
ベンリネス山の良質な軟水
蒸留所の後ろには、ヒースに覆われ、秋は紫色に色づき、冬には白い雪に染まり荘厳なたたずまいを見せる標高814メートルのベンリネスの山々がそびえ立っています。
冬の雪解け水はピート(草炭)層を通り抜け、花崗岩の下へ深く浸み込み、、柔らかくほんの少しの酸味を含むウイスキー造りに最適の純粋でクリスタルのように透明な湧水となります。
最も大きな6基の直火炊き型銅製のポットスチル
スペイサイドでは最も大きい6基の伝統的な直火炊き型銅製のポットスチル(単式蒸留釜)が、濁ったもろみを無色透明なスピリッツに変え、シェリー樽にて熟成された後、素晴らしいシングル・モルトウイスキーへと変わっていきます。
ポットスチルが銅製なのは、銅がエステルを作り出し、油分の凝固を進める触媒的な役割を果たし、スピリッツに透明感を与えるのに役立つからです。
※ちなみにステンレスにはこの特性がありません。
熟成樽はシェリー樽のみを使用
スペインのアンダルシアでオロロソ(シェリー)の熟成に使われていたもので、グレンファークラスでは主に容量500リットルの樽(バット)が使われています。
1880年代に造られた伝統的な熟成庫は‘ダンネージ’と呼ばれ、外壁は厚い石の壁、床は土間となっており、熟成に適した湿度を保つよう工夫されています。
ウイスキーは樽の中で静かに熟成を続け、一年に約2%の量が蒸発し、結果として毎年平均で0.4%のアルコールが減少していきます。これがいわゆる“天使の分け前”と呼ばれるものです。
グレンファークラス12年の味わいと口コミ評判は!?
2006年のTHE SINGLE MALT WORLD CUPで「ベスト・シェリード・ウイスキー」の称号を得るなど、多数のコンペで賞に輝く。
最初に青リンゴのような香りが広がり、後から甘くてウッディな香りが付いてくる。味わいは、甘みが控えめで酸味を強く感じる。ボディはライトだが、重量感とコクがあり、細く長いフィニッシュをもたらす。
色:鮮やかなアンバーゴールド。
香り:シェリー漬けのフルーツを彷彿させる、フレッシュで豊かな香り。
味わい:甘みとスパイシーさが絶妙のバランスです。
実際に飲まれた方達の口コミ評判をご紹介します。
飲みやすくて美味しいです
・秀逸で懐が深いウィスキーですのでどんな飲み方でも美味しく頂けると思います。
・まろやかで美味しいです。ウチ飲みでも欲しいと思い購入。1杯目がこれで、2杯目以降はより個性的なモルトで楽しんでいます。ベースとなる1杯。
・飲みやすくあと味も良し心地よく酔えるので最高です!
コストパフォーマンスが良い
・シェリー樽ならではの甘い香り、しかし、味は刺激的です。12年物としてはコストパフォーマンスは優れています。
・安くて、美味しい。マッカランより随分安いのにこの品質。 文句のつけようがない。ただ、価格を考えると105のほうがよりお得感が強い。
贈答用に購入しました
・贈り物に利用しました。 美味しかったと喜んでもらえました。
ハイボールがオススメ
・12年熟成と思えないほどアルコールの刺激が強い、ちょっと癖のあるシングルモルト。ロックよりもハイボール向けだと思います。
・フルーツ系の香りが豊かでストレートでは甘さもあり美味しいです。ハイボールにすると爽やかでキレがありとても美味い!
グレンファークラスのまとめ
1836年の創業以来、一族経営を続け、伝統的製法にこだわっている。仕込み水にはベンリネス山から湧き出る軟水を使用。スペイサイドで最大級のポットスチルはボール型で、合計6基。熟成にはシェリー樽のみを使い、厚みのあるモルトを造る。
すべての商品に「グレンファークラス」の名を付け、最低10年から40年熟成もの、ヴィンテージ表記の「ファミリーカスク」シリーズ等、幅広いレンジを持つゆえに「グレンファークラス・マジック」と呼ばれ、世界中で愛飲され続けています。
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