1897年創業。スコットランド・スペイ川中流域にあるタムドゥー蒸留所。タムドゥー（Tamdhu）とは、ゲール語で「黒い丘」を意味します。
※日本ではタムデューと表記されることもあります。
産業革命以降、スコットランドの人々の間に根付いた“the Can-Do-Spirit” （何事もやれば出来るという考え）を基に建てられたタムドゥー蒸留所は、約120年の歴史を超えて創業当時のフレーバーを再現しました。
サラディン式モルティングを行う唯一の蒸溜所で、フェイマスグラウスの原酒に使用されていることでも有名です。
今回は、そんなタムドゥー蒸溜所のメインボトルえある「タムデュー10年」を紹介したいと思います。
タムドゥー蒸溜所
1897年創業のタムドゥー蒸留所は、スコットランドのスペイサイド地方にある、かつてはサラディン式モルティングを行っている唯一の蒸留所として知られていました。
また、英国のジャーナリスト、アルフレッド・バーナードの「Whisky Distilleries of the UK」の中で、「最も近代的な蒸留所。・・・恐らく、この時代で最もデザイン性があって且つ、優れた機能性を備えた蒸留所だ。」と称賛されています。
3度の操業停止を経て
創業わずか2年後に、ザ・ハイランド・ディスティラー社に買収されます。
買収の経緯は、同社のブレンド用のモルト原酒の供給を行っていたグレンロセス蒸溜所が火事により甚大な被害を被り、原酒の供給が困難になったことから、原酒確保の為にタムドゥー蒸溜所に白羽の矢が立つことになりました。
その後、1911年から1912年、1928年から1947年の2度操業停止状態に陥る。操業再開の2年後に、伝統的なフロアモルティングではなく、サラディン式モルティングを導入しました。
2010年4月に3度目の操業停止となりましたが、2011年6月にイアン・マクロード・ディスティラーズに買収され、2013年5月からシングルモルトの製造が再開されました。
サラディン式モルティングとは！？
サラディン式モルティングとは、19世紀後半にフランスのサラディン氏によって考えられた、伝統的なフロアモルティングにかわる製麦法のこと。
サラディン式モルティングは、大きな部屋を四角に区切り、そこに大麦を入れて、下から空気を送って撹拌するやり方。(四角区切りの部屋をサラディンボックスという)
旧来(フロアモルティング)の方法よりも、大幅に効率が上がり経済的であった。いくつかの蒸溜所がサラディン式モルティングを導入しましたが、現在でもサラディン式モルティングを継続しているのはタムドゥー蒸溜所のみとなっています。
タムドゥー10年の味わいと口コミ評判は！？
タムドゥー10年は、創業当時に製造していたウイスキーの味わいを再現。熟成にはファーストフィルのシェリー樽を主に使用しています。
フレッシュオークとシナモンの香りが豊かで、バランス良いフルーティーな味わいの中にピートのスモーキーさを感じることが出来ます。
香り：バニラとアーモンドのやわらかさとフレッシュオークとシナモンの香りがバランスよく調和する。
味わい：フルーティーさとスパイシーさが程良く広がり、トフィーとシェリー樽の風味が豊か。
フィニッシュ：フルーツとバニラの味わいが長く後を引き、最後にわずかなピートのスモーキーさを残す。
実際に飲まれた方達の口コミ評判をご紹介します。
スペイサイドらしい味わいのウイスキーです
・東京のバーですすめられ、美味しくいただけたので、ボトルで購入しました。癖のない香りと味わい、濃い水割りでいただいております。
プレゼント用に購入
・中々手に入らないモルトスコッチ。お贈りした相手からも大変に喜ばれました。
誰にも教えたくない味
・これまでのスコッチウイスキーの認識を完全にひっくり返されました。まろやかな中にしっかり強さもあり感動。
休みの日に家でゆっくり飲みたい
・味はかなり丸い。シェリー樽の中の自分の好きな香りがしっかり出てる。
タムドゥー蒸溜所のまとめ
1897年創業。スコットランド・スペイ川中流域にあるタムドゥー蒸留所。
タムドゥー（Tamdhu）とは、ゲール語で「黒い丘」を意味します。
※日本ではタムデューと表記されることもあります。
産業革命以降、スコットランドの人々の間に根付いた“the Can-Do-Spirit” （何事もやれば出来るという考え）を基に建てられたタムドゥー蒸留所。
3度の操業停止を乗り越えて、2013年5月からシングルモルトの製造を再開。約120年の歴史を超えて創業当時のフレーバーを再現しました。
フェイマスグラウスの原酒に使用されていることでも有名です。
店頭ではあまり見かけることがありません。購入を検討される場合は、通販での購入が一番入手しやすいかと思います。
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