アイランズ シングルモルト ハイランドパーク

ハイランドパーク12年ヴァイキング・オナー秀逸なオールラウンダー

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新石器時代の名残とヴァイキングの影響を映すオークニーで、1798年以来、頑なに伝統を守り続ける、権威あるシングルモルト・スコッチウイスキー『ハイランドパーク』。オークニー独特の香り高いピートとシェリー樽がもたらす、穏やかな“スモーキー&ハニー”。情熱的で勇敢な人々が讃えるシングルモルトです。

今回は、そんなハイランドパーク蒸溜所の中からスタンダード品の「ハイランドパーク12年ヴァイキング・オナー」をご紹介していきます。

ハイランドパーク蒸溜所

スコットランドの北に大小70余りの島々からなるオークニー諸島があります。その中心の島、メインランド島のカークウォールを見下ろす高台に建てられているのが、ハイランドパーク蒸溜所です。

協会の典礼係でありながら、「伝説の密造者」と呼ばれたマグナス・ユニソン。説教壇の下に隠していた密造酒に白布をかけ、天然痘患者の葬儀だという逸話をもつ。1798年、彼の密造蒸溜所があった場所にハイランドパークは創業しました。創業者はデイビット・ロバートソンで、彼はマグナスを捕まえた税務署の査察官だったといわれています。

オークニー諸島は長い間、北欧のヴァイキングが支配していた土地でした。オークニーがスコットランドに帰属したのは1468年のことで、700年にわたってヴァイキング(ノルウェー、デンマーク)が直接統治してきました。そのため、今でもヴァイキング文化が色濃く残っています。島民がタータンチェックを着用せずに、自分たちの事を「スコッツ」ではなく、「オーカディアン(オークニー人)」と呼ぶのもそのためです。

伝統のフロアモルティングと独自のピート

ハイランドパークでは、現在でも伝統的なフロアモルティングを行う数少ない蒸溜所のひとつ。寒さが厳しき風の強いオークニー諸島では高木が育たないため、ここで採取されるピートは低木のヘザーを多分に含んでいます。自家製麦芽を20%使用し、このヘザーの香りをたっぷり含んだピートを焚きます。これが、ハイランドパーク蒸溜所独特のスモーキー&ハニーのフレーバーを生み出すといわれています。

残りの80%はシンプソンズ社製のノンピートの麦芽使用し、自社製麦芽のフェノール値は40ppmほどありますが、シンプソンズ社製のノンピートを混ぜる為、最終的にフェノール値は10ppm前後になります。

ポットスチルは、ストレート型の初溜釜と再溜釜が各2基。寒冷地ゆえに、発酵に60時間もかけるのも特徴的です。19世紀後半、ロシア皇帝やデンマーク王などが出席した船上パーティーでハイランドパークが出され、各国の貴賓たちが「北の巨人」と賞賛したといわれています。

樽材に対する徹底したこだわり

ハイランドパークのもうひとつの特長は、マッカラン同様シェリー樽にこだわっていること。材はアメリカン・ホワイトオークとヨーロピアン・オークの2つで、樽に組む前にスペインのへレス地方で4年間の天日乾燥を行います。オーク材に関しても徹底的にこだわるのがハイランドパーク流といえます。

ハイランドパーク12年味わいと口コミ評判は!?

ピートの力強さ、花を想わせる繊細さがバランスよく楽しめるハイランドパーク。味わい豊かで、後口も柔らかに仕上がっています。

香り:特有の甘いヘザーのハチミツの香りと、スモーキーなピート香。

味わい:まろやかでスモーキーな甘さ、口いっぱいに広がるモルティな風味が絶妙。

フィニッシュ:ヘザーとスモーキーな香りが絶妙に溶け合います。

実際に飲まれた方達の口コミ評判をご紹介します。

 とても美味しかったです

・今年から本格的にスコッチのシングルモルトを飲み始めました。初心者向けから銘柄を決めて飲んでいますが、今の所このハイランドパークが一番口に合います。

・クセも無く初心者でも飲みやすいと思います。ただアイラに慣れた人には物足りなく思えるかも?

・ピート控え目、余韻が長くて大好きなウイスキーです。 この味でこの値段なら良いですね。

甘く華やかなウィスキーです

・飴の様に甘く、そしてピィーティーでスモーキーな香りがしますが、味は甘く華やかで、潮っぽさが特徴でアイランズモルトとは思えません。シングルモルトの初心者にお薦めです。

美味しいけど、ちょっとイメージと違った

・もう少しスモーキーかと思っていました。 ただコクがあっておいしいのは確かです。

一点難点をあげるとしたら

・味が良いので毎晩の晩酌に重宝しておりますが、ビンの形状が楕円なので、 注ぐときに垂れやすいので注意です。

同じシェリー樽を使っていますが

・マッカランの方が美味しいのは知ってるけど、こちらも大変美味しいので、コスパを考慮すると普段飲みならコッチです。

ハイランドパーク12年のまとめ

フロアモルティングを行い、シェリー樽にこだわるハイランドパーク蒸溜所。ウイスキー評論家のマイケル・ジャクソン氏は「最もオールラウンダーで秀逸な食後酒」と評し、このハイランドパーク12年に90点という高得点!をつけました。

スコッチ最北の蒸溜所が生み出した1本は、ピーティーでスモーキー、かすかにシェリーが漂う個性的な銘品で、世界中に熱烈なファンがいます。

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