「ハイランドスプリング」の取水地として有名なハイランド地方の南端ブラックフォード村に建つ蒸溜所。創業者は蒸溜所設計の第一人者といわれたデルム・エヴァンス。アイル・オブ・ジュラやグレンアラヒーなどを設計した人物で、彼が自身の蒸溜所として選んだのが、古くから「名水の里」として知られるブラックフォードだった。
今回は、そんなタリバーディン蒸溜所の中からスタンダード品の「タリバーディン ソブリン」をご紹介していきます。
目次
タリバーディン蒸溜所
1949年創業。1900年以降にスコットランドに新設された最初の蒸溜所であり、ウイスキーの盛衰とともに歴史を歩んできた、シングルモルトの名門。しかし、1971年にインバーゴードンに買収されたが、1994年に閉鎖。10年後に再開したが、2011年にフランスのワイン商、ピカール家によって再び買収され、現在はプレミアムなシングルモルトを主軸に展開している。
ブルゴーニュの名門ワイン商がオーナーに
2011年にフランス ブルゴーニュの名門ワイン商「メゾン・ミッシェル・ピカール」に買収されました。買収以前は他社向けのブレンディング用スピリッツを販売して収支を得ていましたが、ピカールは方針をそれまでから大きく変更しました。
今後は厳選されたプレミアムシングルモルトを主軸に置くことが第一の目標と定められました。このプレミアムボトリングの枠におさまらない原酒は、ピカールの人気銘柄である「ハイランドクイーン」や「ミュアヘッド」に使用されることになりました。同社はこれらのウイスキー銘柄をグレンモーレンジィ・カンパニーから2008年に取得しました。
ハイランドクイーンの原酒としてフランスで人気急騰
タリバーディンはブレンデッドスコッチの「ハイランドクイーン」の重要な原酒で、フランスでの人気の高まりとともに、生産システムの見直しを図り、ここ数年増産が進められています。
ハイランドクイーンはもともとフランスで人気があったのですが、ピカール家がグレンモーレンジィからブランドを買った2008年以降、更に売上げを伸ばしています。ピカール家がタリバーディンを購入したのも、それがひとつの理由です。
ハイランドクイーンとは「悲劇の女王」といわれたスコットランドの女王、メアリー・スチュワートのことです。彼女の最初の夫はフランス王、フランソワ2世だったことも、フランスでの人気の要因のひとつでしょうか。
タリバーディン ソブリン味わいと口コミ評判は!?
ノンヴィンテージのスタンダード品。1488年、当時のスコットランド王がタリバーディン蒸溜所を訪れたことに因み、王様の意を持つ「ソブリン」と命名。ほとんどがバーボンバレルの熟成で、わずかにシェリー樽を使用しています。
香り:フローラルで、バニラファッジと刈りたての干し草を思わせる香り。
味:フルーティで、モルト、マジパン、ミルクチョコレート、やわらかなスパイス風味。
フィニッシュ:バニラ、ココアパウダー、柑橘類やシナモンのような感触。
実際に飲まれた方達の口コミ評判をご紹介します。
生まれ変わった新パッケージがカッコイイ
・テイストは、ハイランドながら、ローランドを思わせるスムースで柔らかい個性です。
ピート香をほとんど感じないので
・あの香りが好きな男らしい方には全然物足りないと思います(^_^;)。でも、優しい味わいなので女性にはピッタリかと。私はピート香が苦手なので、これはすっごく好きな味でした(*^^*)
ミルキーな香りと甘さ
・ほぼバーボン樽で熟成しているので、ミルキーな香りと甘さを感じる柔らかい味わい。 ピート香が無いので、飲みやすいです!
自分好みの味わいです
・柔らかでまったりとした味わい 加水するとアタック感が少し現れ… 好きです。
タリバーディン ソブリンのまとめ
スコットランド1の名水の里といわれているパースシャーのブラックフォード。その由緒ある場所に建てられたタリバーディン蒸溜所。現在はプレミアムなシングルモルトを主軸におきポートフォリオの見直しを進めていて、今後更なる飛躍が期待される蒸溜所です。
ノンピートでソフトなボディが人気のタリバーディンのエントリーボトルをぜひ一度味わってみてください。