グレンドロナック シングルモルト ハイランド

グレンドロナック12年バランスの良いハイランドモルトの入門編

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ハイランド地方でも歴史のある蒸溜所「グレンドロナック蒸留所」。ティーチャーズやバランタイン17年などのブレンデッドの原酒への提供がメインでしたが、2008年にオーナーが「ベンリアックディスティラリー」に替わってからはシングルモルトのリリースに力を入れていて、すべてシェリー樽100%に生まれ変わりました。

今回は、伝統あるハイランド地方の頑固な蒸溜所「グレンドロナック」の代表銘柄でもあるグレンドロナック12年を紹介したいと思います。

グレンドロナック蒸留所

1826年に創業されたのスコットランドでも歴史ある蒸溜所の1つ。グレンドロナックとは、ゲール語で「黒イチゴの谷」の意味。1996年から2002年の間に生産を停止していました。現在はシェリー樽熟成のエキスパートとして知られ、造られるウイスキーは、その深い色、そして、厳選されたシェリー樽による、甘く果実味のある風味とドライでナッツのような香りによる、芳醇なフレーバーが特徴。2016年4月にブラウン・フォーマン社にベンリアック、グレングラッサと共に購入され、日本での販売権は2017年12月まではウイスク・イー社だったが、2018年6月からアサヒビールへと移行した。

清らかな水が湧くピート層の大地

スペイ川の東30キロ。デヴェロン川流域の村ハントリーからさらに東へ14キロ。麦畑が広がるフォーグの小さな清流をまたいで、古色蒼然として石造りの蒸溜所が立っています。小川の名前は「グレンドロナック」。古ゲール語で「黒いちご」を意味するこの名にちなんで、蒸溜所は「ザ・グレンドロナック」と呼ばれてきました。蒸溜所の周囲は、ヒースに覆われた丘陵か、牧場か、さもなければ麦畑。花崗岩に磨かれた水が丘のあちらこちらに湧き出して、ピート層の大地を潤しています。

ウイスキー・キャットが棲む蒸留所

グレンドロナック蒸溜所は、ボインズミル農場主J・アラディーズが館の隣りにつくったもので、1826年にライセンスを取得しました。以来、時がまるで止まったようなこの谷で、製法も昔のまま。伝統を口にしながらも近代化を進める蒸溜所が多いなか、この蒸溜所はウイスキーづくりの古い姿を最もよく残しています。ウイスキーの原料である大麦を狙って来るネズミ。それを狙って蒸溜所に棲みつくウイスキー・キャットと呼ばれる猫がいまも闊歩する、昔と変わらぬスコットランドの風景が、ここザ・グレンドロナック蒸溜所には残っています。

すべてが昔のまま手づくり

フロアモルティングによる麦芽づくり、木桶での発酵、石灰による直火蒸留。ここザ・グレンドロナック蒸留所では、そのすべてを昔のままに熟練の職人たちが行っています。

使用大麦の一部は地元産。ピートの香りがする清水を吸って大麦は目覚め、床に広げられます。モルトマンが時折シャベルでひっくり返し、熊手で鍬き返し、新鮮な空気を混ぜています。発芽した大麦はキルンに運ばれ、ピートで燻されます。仕込みの水も、浸麦の水と同じ蒸溜所敷地内の井戸から汲み上げる清冽なナチュラル・ミネラルウォーター。

グレンドロナック12年 味わいと口コミ評判は!?

辛口のオロロソと極甘口のペドロヒメネスを熟成した、ヨーロピアンオークのシェリー樽のみを使用。フルーティさとビターのバランスの良いハイランドモルトの入門編。

シェリー樽熟成ならではのバランスを生み出す、人気の高いハイランドモルトです。

実際に飲まれた方達の口コミ評判をご紹介します。

シェリーの薫る酒

・12年とは思えないほどシェリーの香りがただよいます。期待を上回る美味しさで大満足でした。

・シェリー樽で熟成されたスコッチです。レーズンのような香りと,チョコのような香ばしさが楽しめます。

ロックが良いと思う

・飲みやすく味もしっかりした美味しいウィスキーです。次回は18年ものを購入しようと思います。楽しみにしています。

まさにシェリー樽熟成

・香りはまさに蜂蜜、バニラに例えられる甘いもので、飲み口も本当に滑らかスムースで、甘くほのかにナッツのクリーミーさが感じられます。シェリー樽を贅沢に使われていますが、知られていないので割安なお値段だと思います。

ハイボールで楽しんでいます

・期待通りの華やかなフルーツフレバーは飲み手を選ばず、女性やウイスキーを飲みなれない方にもお勧めできます。ハイボールにすれば華やかな香りが炭酸ではじけ、いっそうおいしく感じられます。

コスパが良くてオススメです

・高騰するウイスキー界において、比較的安くちゃんとしたシェリーモルト購入できるのは良心的な部類だと思います。こちらは同レベルのオフィシャル系としては濃い目のシェリーなので好みは分かれると思いますが、コスパから見れば試してみて損はないと思います。

グレンドロナック12年のまとめ

シェリー樽熟成のエキスパートとして知られ、造られるウイスキーは、バニラのようなフルーティさに、ビターチョコレートのようなコクと苦み。フルボディでバランスに優れ、ハイランドモルトの入門にぴったり。

革新性を推し進める天才ブレンダーのレイチェル・バリー氏がマスターブレンダーに就任後、グレンドロナックの複雑さがさらに増したと言われています。今最も注目されている蒸溜所のひとつで、今後ますます目が離せない蒸留所のひとつと言えます。

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