1894年に創業されたノックデュー蒸溜所。ノックデュー(KNOCKDHU)とはゲール語で「黒い丘」の意。スコットランドのハイランド地方で最も小さく、最も魅惑的な蒸溜所のひとつです。
蒸留所はノックヒルという丘の麓にありこの丘はゲール語でアンノックとして知られています。元々のオフィシャルボトルの名前はノックデュー(KNOCKDHU)でしたが、ノッカンドゥ(KNOCKANDO)と混同されやすいため、アンノック(ANCNOC)へと改名されました。
ノックデュー蒸溜所
1892年にジョン・モリソンがハイランド地方西部にあるノック(KNOCK)に土地を購入しました。
周囲の土地はピート(泥炭)と大麦が豊富で、グレートノース鉄道が近くを走っていました。近くで純粋で澄んだ泉を発見すると素晴らしい機会を発見しました。水のサンプルは分析のために送られ、間もなく蒸留所を建設するためにエジンバラのDistillers Companyと交渉が進められました。そして1894年10月にノックデュー蒸溜所を創業しました。
不況と戦時中の大麦供給の制限により、2度の閉鎖を経験したこの蒸留所は、1982年世界中でウィスキーの需要が減少したため、再び閉鎖されてしまいました。しかし、それは新しい時代の始まりでした。1988年インヴァーハウス社に買収され、1989年2月6日には生産が再開されました。
ノックドゥの伝統的な生産手法はほとんど変化しませんでした。ノックドゥの蒸留工程は、時の試練に耐え、自ら生み出す製品を紛れもなく誇りに思う人々により今日まで受け継がれている工程です。
唯一変わったもの…似た名前のノッカンドゥとの混同を避けるため、2000年ブランド名が『アンノック』に変更されました。
こだわりの伝統製法
アンノックを作るために使われた製法は、100年以上もほとんど変わっていません。 気化したアルコールを凝縮するために、オリジナルのスタイルの銅製のポットスチルやワームを使用しています(これは最近では非常に希です)。 皮肉なことに、これは伝統的な技術で、独特のモダンなフレーバーを作り出すのに役立っています。
安定した温度が保たれる熟成庫
ウイスキーの熟成には、バーボン樽またはシェリー樽で熟成されています。 熟成樽は、貯蔵庫で静かに休息しています。 庫内では、厚い花崗岩の壁が安定した温度を作り出します。これが、ウイスキーに素晴らしい一貫性のある特徴を与えるのに役立っています。
アンノック12年の味わいと口コミ評判は!?
ISC2010にてシルバーメダル受賞!
バーボン樽とシェリー樽の原酒を使用しており、ライトな味わいながらも複雑で、スムーズなのに一筋縄ではいかない仕上がり。
その豊かな味わいのシングルモルトは、世界中のモルト愛好者を、魅了し続けています。
色:やや黄色の色合いの優しい琥珀色。
香り:ソフトで蜂蜜やレモンを思わせる香り。
味わい:少しの加水でシャープな味のフォルムが劇的に樽香を引き出し、丸みのある味わいに仕上がっています。
実際に飲まれた方達の口コミ評判をご紹介します。
香りがとても良いです
・まず香りが最高です。ハイランドモルト特有の、上品な甘みがまたいいです。
・リンゴのような香りがかなりしっかり響きます。加えて、レモンのニュアンスもあり、初夏の夜の友に良いのでは。
コストパフォーマンスが良い
・シングルモルトで12年物としてはコストパフォーマンス的にはいい商品と思います。味も香りも期待通りの商品でした。
とても飲みやすいです
・飲みやすくていいですよ。毎晩、ナイトキャップに飲んでいます。
・軽めな味わいでとても美味しい。ウイスキーというと重くて濃厚なイメージもありますが、これは全く異なります。お気に入りです。
ウイスキーらしからぬ様々な香りが心地よい
・ただ、飲んだ時のクセがあまりなく、少し物足りない気がしました。
ノックデュー蒸溜所のまとめ
1894年に創業されたノックデュー蒸溜所。ノックデュー(KNOCKDHU)とはゲール語で「黒い丘」の意。スコットランドのハイランド地方で最も小さく、最も魅惑的な蒸溜所のひとつ。
最近では珍しい銅製のポットスチルを使用し、1000年以上に渡り伝統的な製法を守り続けています。
伝統を守り丁寧に造り出される豊かな味わいのシングルモルトは、世界中のモルト愛好家を魅了してやまないハイランド地方の最も小さな蒸溜所をぜひ一度味わってみてください。
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