1878年創業。他の多くのシングルモルトとは異なり、ボトリングは熟成年数(age)ではなく蒸溜年(vintage)で原酒を分ける「ヴィンテージ・シングルモルト」が身上の、スコッチウイスキー業界のパイオニア的存在。
日本ではニッカウヰスキーの創業者でもある「竹鶴政孝」がウイスキー造りを学んだ蒸溜所の一つとしても知られています。
今回は、同蒸溜年だけの「シングル・ヴィンテージ」シリーズの「ザ・グレンロセス ヴィンテージ1998」の味わい・口コミなどを紹介していきます。
目次
グレンロセス蒸溜所
1878年創業。グレンロセス(THE GLENROTHES)とは、ゲール語で「ロセスの谷」の意味。スペイサイド地区のほぼ中央スペイ川流域の町「ロセス」のメイン通りにある蒸溜所で、近くにはグレンスペイ、グレングラントなどの蒸留所もある。
仕込み水には、アードカニー、ブラウチルの泉という2つの天然の湧水を使用しています。製造するウイスキーの約90%以上がカティーサークやフェイマスグラウス等のブレンデッド用の原酒として使われるため、シングルモルトは貴重。
熟成年数ではなく、蒸溜年(ヴィンテージ)ごとに原酒を見極め、同蒸溜年だけの「シングル・ヴィンテージ」、または特定の蒸溜年を組み合わせた「リザーブ」としてリリースしている。
ヴィンテージ・シングルモルトのパイオニア
この蒸溜所の最大の特色としては、他の多くのシングルモルトとは異なり、ボトリングは熟成年数(age)ではなく蒸溜年(vintage)で原酒を分ける「ヴィンテージ・シングルモルト」が身上の、スコッチウイスキー業界のパイオニア的存在である。
ヴィンテージと表現をするのに単純に蒸溜年を表示している訳ではなく、特定の年に蒸溜されたウイスキーで、熟成度・バランス・味のピークに達したものをヴィンテージ・シングルモルトとして発売しています。
度重なる火事や事故を乗り越えてきた
高いアルコール分を含んだウイスキー原酒はとても燃えやすく、蒸溜所は火災に対するリスクを負っている。1896年に2つ目のキルン(麦芽乾燥塔)の拡張工事と蒸留器の増加に取り掛かった際に、工事終了前に1897年12月に火事で甚大な被害を受けた。さらに1903年にも重大な爆発事故でダメージを受けています。
度重なる苦難を乗り越えてきた蒸溜所の伝統と経験が生み出すウイスキーは多くのブレンダーからそのクオリティの高さを絶賛されています。
ザ・グレンロセス ヴィンテージ1998の味わいと口コミ評判は!?
希少なヴィンテージ品で、リッチなバニラの香りが際立つやわらかな余韻が愉しめます。パイナップル、マンゴーなどのトロピカルフルーツ、甘いバナナ、ココナッツ、そして、グレンロセスの古典的なヴァニラの香りに続く。
実際に飲まれた方達の口コミ評判をご紹介します。
しばらく前に開けていたのですが…
・良くなってます。というより、グレンロセスってこんなに美味かったっけ?と思ってしまうボトル。
スゴイ飲みやすかった
・なにも邪魔しないというか。上質!いわゆるバニラなお味!特徴出しつつクセがないバランスのいい逸品でした( ´∀`)
・グレンロセスらしいフルーティでやわらかい甘味のウイスキーでした。
美味しかったです
・風邪薬のシロップの匂い。重すぎないけどしっかりした旨さがある美味しいシングルモルトです。
ザ・グレンロセス ヴィンテージ1998のまとめ
グレンロセス蒸溜所では、シングルモルトウイスキーの熟成と味がピークに達したものだけを瓶詰しています。蒸溜所の個々の樽は、完璧であるとみなされるまで、何年にも渡って慎重に鼻と口でチェックされています。
希少なヴィンテージ品で、リッチなバニラの香りが際立つやわらかな余韻が愉しめる「ザ・グレンロセス ヴィンテージ1998」をぜひ一度試してみてください。