アイラ島のウイスキーの特徴としてよくしられているのは、強烈なピート香を放つ、スモーキーなフレーバーのウイスキー。
しかし「ブナハーブン」は、典型的なアイラモルトと違い、スモーキーさが控えめな、「やわらかな味わいのアイラ」、「最も飲みやすいアイラ」と称される個性が備わっています。
今回はアイラの中でも、その優しい口当たりと飲みやすさで人気を誇るブナハーブン蒸留所のウイスキーの特徴や口コミなどをご紹介します。
ブナハーブン蒸留所
ブナハーブン蒸溜所はアイラ島の北のはずれ、人里離れた入り江に位置しています。正面にはジュラ島の島影が見え、背後には険しい岩山が控えています。ブナハーブンとはゲール語で『川の河口』の意味。仕込み水は、この入り江に流れこむマーガデイル川の湧水を直接パイプで引きこんできて使用しています
1881年創業。実際に蒸留所が稼働したのは1883年から。1世紀以上の歴史を誇る蒸留所ですが、アイラの蒸留所のなかでは後発の新しい蒸留所です。
アイラの典型的な特長である、ピーティーでスモーキーなウイスキーとは一線を画した味わいを目指しました。つまりスモーキーさは控えめにして、奥に海のフレッシュさを感じさせるようなやわらかな味わいです。アイラモルトであるにもかかわらず、やさしい口当たりと飲みさすさが、ブナハーブンの最大の特長。
ヘブリディーズ諸島南端の名産地で
スコットランド本当の西海岸沖、ヘブリディーズ諸島の南端に位置するアイラ島。東西20マイル、南北25マイルのこの島は、砂浜、丘陵、低地など多様性に富んだ地勢を有しています。
また、こうした豊かな大自然に加え、ウイスキーづくりに欠かすことのできない良質な水、麦、ピートにも恵まれていることから、シングルモルトスコッチの生産地として名高く、現在8つの由緒正しき蒸溜所が、上質なウシュク・ベーハー(スコットランド・ゲール語で“命の水”の意。ウイスキーの語源とされる)を製造しています。
「ブナハーブン」は、そんなこの島の北東端に位置する、歴史的な蒸溜所のひとつ。アイラ海峡を望む、人里離れた風光明媚な地に建てられており、原酒には好ましい海の影響が醸し出されています。
また特筆すべきなのは、製造に使われているマーガデイル・スプリングという湧水。蒸溜所からおよそ1マイル北西で湧いているこの天然水は、島の豊富なピートの影響を受けないよう、水源から蒸溜所裏の丘まで地下に埋設されたパイプで大切に運ばれて、清冽なまま使用され、「ブナハーブン」の高い品質を支えています。
具体的な作り方はどうなの?
使用するモルトは基本的にノンピートである。昔ながらのオレゴンパイン材のウオッシュバック(発酵槽)を使用し、タマネギ型の大きなポットスチルで蒸溜します。
また仕込み水は湧水を直接引き込んでいるので、クセがなく非常にクリーン。総合すると、海のニュアンスがほんのり感じられる、ライトタイプのモルトといえます。
ブナハーブン12年 味わいと口コミ評判は!?
ブナハーブン蒸留所が1979年に初めて発売したシングルモルトスコッチ。
アイラ特有のスモーキー、ピーティーといったフレーバーが抑えられ、優しい口当たりで飲みやすいのが特徴です。また、非冷却ろ過法を採用、アルコール度数は46.3%に設定、さらに色調整などをしていないのでナチュラルなカラーに仕上がっています。
色:明るい琥珀色
香り:芳醇で爽やかな香り、スモーキーさも微かに。
味わい:軽い口当たり。フルーツやナッツを思わせる味わいの後で、麦芽特有の甘さが広がる。
フィニッシュ:豊かで心地よく、しっかりとしたコクのある後味。余韻がわずかに残る。
実際に飲まれた方達の口コミ評判をご紹介します。
ライト感覚で初心者にオススメ
・とても癖が無く飲み易いと思いました。 香りも控え目で「アードベック」の様な個性を求めているなら物足りないかも。
お店ではあまり見ない銘柄でした
・ネット販売って以外に簡単に手に入るものがあるのは理解してましたが、これはまさにそれ。楽しみにいただきます。
ピーティーなアイラ好きな人は期待を裏切らます
・でも、アイラと知らなければ、かなりレベルの高いシングルモルトですよ。
ノンピートで優しい味わい
・アイア島のウイスキーだがノンピートで優しい味わいで美味しかったです。
芳醇な味わいで美味しかった
・これを飲んだ後には、これまで愛飲していたウイスキーが水っぽく感じられるほど。
予想通りの味わいでした
・優しい口当たりに、気取らない感じです。落ち着いてゆっくりと飲みたい一本です。
ブナハーブン12年まとめ
ウイスキーづくりが盛んなアイラ島の蒸溜所から生み出されたシングルモルトです。スモーキーさを特色とするアイラモルトの中では最も軽く、フレッシュな風味が特長。
店頭ではあまり並んでいないことが多いので、通販での購入が入手しやすいかと思います。